特急を使って岬ちゃんを追いかける達広。
なけなしの金をはたいて辿り着いた岬には岬ちゃんが。
全身からダークフォースを放ち
暗黒面に墜ちた岬ちゃん。
達広の説得もまったく聞かず、自分の存在自体が周囲を不幸にすると
悲観的な考えをやめようとせず身投げをしようとする。
間一髪で岬を救った達広はここで全てはNHKのせいだと言い出す。
日本ひきこもり協会
そう、全てはNHKの陰謀なのだ。
これは所謂「逃避」という奴だが、実際に自分がダメだと思ったら
「自分以下のダメな奴を見つける」か「自分がダメなのを他のせいにする」
この二つが有効なのはいうまでもない。
変な妄想から生まれた巨人を携帯電話で倒すのはいいんだが、
そのために飛ぶのはやりすぎ。
流石、というか根性座ってると言えるが
ドラマティックな死に方は
僕らには似合わない
山崎大先生の偉大なるお言葉通り、防護ネットに引っかかり助かる達広。
夜遅く雪深い中で変える手段もないので
二人は一晩岬ちゃんの旧家で過ごすことに。
とくにこれと言ったことはないが、達広がささやかなセクハラをした。
季節は春、山崎はお見合いで見つけた相手と結婚目前。
先輩は「元気にひきこもりしてますか?」と嫌がらせがてらに
子供が産まれ家は豪邸だとセレブアピールの手紙を送ってきた。
委員長は音沙汰無し。なしのつぶて。
岬ちゃんは前とは逆に夜の公園で達広に勉強を教わり大検を目指している。
結論から言うと達広は完全に社会復帰を果たしていない。
23話で見せた「金も食い物もないのでバイトをする」
といった程度でフリーターをしてはいるが、正式な就職はしていないらしい。
それでもとりあえず生きていればいい、と言った感じだ。
これは悲観的に物事を捉えていた昔に比べれば大きな進歩だろう。
あっさり、というか最後はあっという間に終わりを迎えてしまった感があるが
もとより何が起こるわけでもない、一ニートの生活を描いたこのアニメ。
たしかに岬ちゃんの自殺未遂というちょっとした大事件は起きたわけだが
それが特に大きな転機になって生活環境が変わるわけでもなく
達広にとって満足しきれないが生きていける日常に戻るあたりが、
いかにもこのアニメらしくていい終わり方だったと思う。
全体としても現実離れしたことは起きてないから
空気になりがちだったのかもしれないが、
今年の中では印象が強いアニメだったのはそのらしさのおかげだろうか。
by Leah Eメール URL 2009年11月02日(月)06時33分 編集・削除
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