先週あまりの忙しさに更新を怠ってしまった今週のイチオシ。
前回、前々回とわりと新しめなPS2ソフトを紹介いたしましたが、
今回は1999年スクウェア発売のPSソフト。
アクションRPG、デュープリズムをご紹介したします。
この作品は主人公が男の子ルウと女の子ミントの2人。
二人の目的は古代の遺産デュープリズムを手に入れること。
どんな願いでもかなう古代の遺産を二人はそれぞれの目的を叶えるため求める。
このゲーム、最大の特徴は主人公が二人いる、と言うこと。
ストーリー過程は同じ時間軸で進むが二人はあくまで別々のキャラであり、
それぞれの視点から展開するストーリーはまったくの別物に感じる。
基本的な分類としてはルウはシリアス路線、ミントはギャグ路線である。
どちらも感動的で面白いが、それをどちらに特化しているかと言った感じ。
話自体も片方で語られない部分を互いに埋めあって進む。
そんな一度で二度美味しいようなのが、このゲーム最大の特徴だ。
ルウ編は徹底してシリアス。
失った恋人を取り戻すために遺産を求め、やがて明らかになる課せられし使命。
意思と使命を理解しながら自らの宿命に挑む、そんな感じです。
泣けますよコレ。ゲームでこんなに感情移入はなかなか出来ません。
ミント編は軽快にギャグ。
王女である自分を追い出した妹と国に復讐するため遺産を求める。
大いなる意思を感じつつもひたすらゴーイングマイウェイを突き通す、そんな感じです。
正直やる前にゲームで笑えるなんてありえんと思ってましたが、コレ笑えるよ。
間の使い方、痛快なセリフ回し、ポリゴンキャラの見せ方にやられました。
また世界観だがこれもいい。個性的で対照的な二人の主人公を取り巻く
特徴的なキャラクター。どいつもこいつも一癖も二癖あります。
設定もしっかりしてますねぇ。悪役も善人も憎めないような奴らばかりです。
見せ方についてですが、ポリゴンの使い方がとても上手い。
当然、現在のような綺麗な作りのポリゴンではありせん。
しかし、いわば発展途上のポリゴンを最大限に利用して見せてます。
各キャラクターのところ狭し、かわいく、細かな"動き"
と、
背景やダンジョンなどの綺麗な"物"の見せ方が注目です。
ここまでは主に見所を語ってきたわけですが、少しプレイ感覚も語りましょう。
プレイ感覚は武蔵伝の流れを汲んだ、90年代PSのアクション。
得意な人はスイスイ、苦手な人もすぐ慣れるでしょう。
謎解きが結構多いです。
いい感じで歯ごたえがあるので頭も使います。
この謎解きが一層ストーリーに引き込む要素にもなってると思います。
二度プレイしたくなる、と言うか二度プレイせざるを得ないゲームです。
僕がこのゲームをプレイしたのは去年ですが、とても楽しめました。
正直、ここ1年で楽しめたゲームにPSソフトが入ってくるとは思いませんでしたよ。
現在、発売から日も経ち見つけることが難しいかもしれませんが、
見つけることがあったら是非買うといいです。
値段も安いと思いますし、何よりこんなに楽しめるゲームはなかなかありません。
買って後悔する事は絶対にないです。