友人から借りたロト紋を読んだ。
ガンガンに連載してた藤原カムイ作のわりと有名なハズの漫画。
ドラゴンクエスト3がベースのストーリーで、
主人公アルスは3の勇者アレルの100年後の子孫だ。
勇者アレルと共に大魔王ゾーマを倒した
3人の聖戦士の子孫を仲間に異世界から来た魔王「異魔神」を倒すことが目的。
大まかな粗筋が下に記してあるので読みたい人は「続きを読む」をクリック。
この漫画の私的な評価は5段階評価でいう3。いわゆる普通の印象が強い。
読んでいて一番気になったのが展開の速さだ。
中盤以降は安定した速度を保っているが序盤が一気に加速しすぎてる感がある。
ケンオウの存在が明るみに出るのが1巻だが
2巻の終わりには2人同時に出てくる。もっと引っ張れたと思う。
しかも3巻で(この時点での)剣王は死ぬ。サーバイン早く出しすぎたよね。
また、賢王ポロンは合体呪文が使えるが通常呪文を唱える時も×2する意味がわからん。
いや、威力が上がるとかは分かるんだが、
なんだこれは いちいちイオナズン×2をするのは見慣れん。
終盤は異魔神と世界樹とルビスの関係が少し複雑で
異魔神の行動と目的の一致が難しい。
何度か読まなくてはならないだろう。
愚痴ってばかりだが、当然いいと思う所もある。
まず、基本に忠実。
あくまで最終目的は魔王討伐、と言う勇者の大前提があるおかげで、
右往左往することなく物語が真っ直ぐ。
そしてドラクエがベースなので、呪文の効果や
戦闘の進み方がとても分かりやすい。
パーティ対モンスターと言う構図も
毎度使用している割に、闘い方を工夫しているので飽きない。
いわゆる「読みやすい漫画」なので、皆さんも機会があったら読んでみるといいだろう。
--省略--
―――――――――大まかな粗筋―――――――――
勇者アレルには子が兄ローラン、弟カーメンと二人いた。
アルスは弟カーメンの血を引くロトの子孫である。
アルス出生時に異魔神の配下竜王に城を襲われ
"ジャガン"という呪われた名を付けられそうになるが
城兵ルナフレアと神官タルキンの手により
寸での所で城から脱出する。
その後10年、砂漠の商人ギランと息子キラと共に
道士タオの結界がはってある仙人の里で平和に暮らす。
しかし再び竜王の命でモンスターが仕向けられ
里を追われ砂漠に逃れる。
砂漠では魔法で若さを保っていた聖戦士・賢者カダルと出会い
アルスとキラは蜃気楼の塔で勇者の修業を積む。
修業を終え旅立つ際にカダルは
「聖戦士の子孫、剣王、拳王、賢王を探せ」
と言い残し光に消える。
その後、街でつかぬ間の休息を取るが
剣王サーバインに夜襲を受けルナフレアは命を落とす。
街で出会った拳王ヤオと共に戦い、
アルスは魔剣に操られていたサーバインを倒す。
死に際サーバインはキラが自分の弟と知り、
キラも剣王の素質があると言い残した。
剣王修業に出るキラと別れ、
アルス達は10年ぶりにカーメン城に戻る。
城には兵士長ボルゴイが一人で城を守っていた。
そこに冥王ゴルゴナにより復活したバラモスが強襲する。
アルスは光の指輪でバラモスを倒し、ゴルゴナを退ける。
ボルゴイに別れを告げ城を後にする。
地下道を抜けて港町に向う途中、
遊び人ポロンと出会い仲間入りする。
港街で船を手に入れたアルス達はアリアハンを目指す。
海上で海王リバイアサンを退け無事に到着するが、
アリアハン王は勇者を差し出せという魔王軍の要求を聞き入れ、
アルスはたった一人で獣王グノン率いる10万の大軍と戦う。
帰ってきたキラや賢王に目覚めたポロン、
更にタルキンのメガンテと仲間達の助けを受け、
アルスはミナデインで獣王を倒す。
勝利の宴のアリアハンに魔人王ジャガンが襲来。
ジャガンはローランの血を引くロトの子孫であり、
アルスとは兄弟のようなものだ。
10年前アルスにジャガンと言う名をつける事に失敗した竜王は
ローランの王子にジャガンの名を託していたのだ。
ジャガンは兄ローランに伝わっていた王者の剣と
闇の電撃魔法エビルデインによりアルスを殺害する。
聖戦士達は世界樹の葉を手に入れアルスを生き返らせる。
アルスは折られた剣に代わって
もう1つの王者の剣を手に入れるためジパングに向う。
ジパングでやまたのおろちを倒すと再びジャガンが襲来する。
しかしそこへアステアと名のる少年が割って入る。
彼は存在しないはずの3人目の勇者の子孫である。
ジャガンは退散し、
一行は王者の剣を作るため北の地エッゾに向かう。
アルスは異魔神の肉体が封じてある闇のオーブを封印するアステアを手伝うため
ひとまずパーティと別れ、後で合流すると言う。
エッゾにて冥王ゴルゴナの襲来を受ける一行だが、
合流したアルスは王者の剣を手に入れ
さらに道士タオの助けもあってゴルゴナを帰り打ちにする。
ゴルゴナを倒したのち、タオから異魔神の正体を聞く。
異魔神は世界樹の細胞から作られた肉体と
魔界の魔神の精神からなる、古代人が作り出した存在で
かつてロトの紋章と精霊ルビスの力により発動した
大転移魔法オメガルーラで肉体を闇のオーブに封じ、
精神は宇宙の彼方に追放された。
現在魔王軍の指揮を取っているのは精神のみの異魔神だ。
一行は異魔神の精神体を映し出すローラン城に向かう。
アステアの封印を解き闇のオーブを手にしたジャガンは、
肉体が復活しつつある異魔神に吸収されかけていた。
ローラン城に着いた一行は竜王と戦う。
苦戦を強いられる中、復活した異魔神の巨大な肉体に
城は崩壊し竜王とは決着つかず。
異魔神から救い出したジャガンに
ジャガンの母は命と引き替えに勇者の名アランを託す。
ロトの血に目覚めたアランは
アルスと共に異魔神を倒すことを決意する。
しかしアルスは異魔神の圧倒的な力の前では
全てが無力という理由から聖戦士を離脱させる。
異魔神に苦戦を強いられるが、海王二世の助けと
アステアが合流し共にオメガルーラを唱える。
最後に異魔神にアランが吸収されかかるが、
逆に異魔神に吸収された血を吸い返した。
全ては終わったかに見えたが、
アランの血の中に精神を逃げ込ませた異魔神は
アランを使い闇のオーブを破壊し再び復活する。
姿は人間より多少大きい程度だが
完全体となっているため三人がかりでも
まったく歯が立たない。
決戦に駆け付けた聖戦士と仲間達も次々と死んでいく。
アラン、アステアも倒れる中、
アルスは全世界の人々の魔力を集め
ミナデインを唱え異魔神を撃破する。
世界樹の細胞からできている異魔神の肉体は
世界樹の種を一気に大木にし、
死んでいった仲間達を生き返らせた。
めでたしめでたし